ギャラリー

建築・彫刻・陶壁

<画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。>

建築<設計:黒川紀章>
奈良市に存在する奈良時代の建築(国宝)の一つである新薬師寺の構内であった場所が敷地である。小規模な建築である新薬師寺とその周辺の田園風景を守るために、写真美術館は、玄関ロビー以外はすべて地下に計画させた。玄関ロビーは、四周を完全に透明なガラスのファザードで構成し、屋根は直線に近いクロソイド曲線の瓦屋根とした。外構は白砂を敷いた池が建築をとり囲んでおり、4メートルの塀が周辺環境(自然)と共生するための中間領域を形成している。玄関ロビーのインテリアは、飛天のイメージだが、素材は金属板であり、あたかもジェット機の翼のようである。地下のラウンジに自然光を採り入れるため、サンクガーデンがつくられている。歴史(伝統)の現代との共生、自然と建築との共生がテーマとなっている。
1991年 第32回BCS(建築業協会)賞
1992年 第48回日本芸術院賞受賞
1994年 第3回飛鳥賞最優秀賞
造形 『水煙』<作:蓮田修吾郎>
モダンでありながら古都奈良のイメージにマッチしている建物に合うよう、ステンレス素材を用い古都奈良の象徴である古塔の水煙をイメージし制作している。作者は金属造形家の蓮田修吾郎氏。
陶壁 『華精』<作:杉本健吉>
館内の階段を降りると正面の壁に花のようにも見える不思議な陶器が合計15個ちりばめてある。近づくとそれぞれに可愛いほとけさんが浮彫りされている。入江氏と無二の親友だった画家・杉本健吉氏が仏のいる花をイメージし制作したものである。杉本氏はこれにつぎの言葉を添えている。「見ばみゆる 花心にほとけ ござあるを」(心して見れば、花心の雄しべ雌しべが仏のように見える という意味)の自筆の解説がある。