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越沼玲子「自然のなかで、息をする」

開催終了 2021.07.09

開催日: 2021.7.10(土)ー2021.8.22(日)

野山に囲まれて育ち、幼い頃から、自然の息づかいに魅かれる。
 
草木や動物は、境なく、まわりの自然と繋がり、あるがままに、この一瞬を生きている。そのなかでは、穏やかになり、畏敬の念を抱く。鋭さや厳しさ、過ごした幾多の時間、時を超えて繰り返す営みに、緊張や畏怖の念もうまれ、感覚が研ぎ澄まされ、奥にある力が湧いてくる。
 
日本人は、人は自然や森羅万象の一部であり、それらを畏れ、神を感じ敬うような感性を持ち続けてきた。変わる日々のなかでも、忘れずに自然を想い、その力を感じたい。そこにある、水、土、射し込む光、風。音、匂い、ただよう空気。独特のリズム、温もり、流れ続く時間。それらにそっと身を委ね、ひとつにとり込まれ、草木や動物の奥にある、生きる力を感じたい。
 
人が造るものは、想いを遺しつつ、いつか壊れ自然に覆われる。昔は人も、自然を、その力や人が及ばない感覚を、より強く感じ、自然や地球、宇宙との関わりも深く意識していたのではないだろうか。自然のなかでは、昼は多くを教えられ、よく見えない夜や闇では、根源的なものを強く感じる。あらゆる瞬間に豊かさがあり、些細に思えることも、壮大なことに繋がっている。多様な生物の存在には、自分がなにかを教えられる。すべては人のためでなく、人もそこに住む小さな存在にすぎない。終わりははじまりでもあり、ひとつに繋がって生きる草木や動物。バランスを崩すこともあり、越えてはならないこともありながら、人もまた遥か昔から、これからもずっと、自然やすべてと深く繋がり、生かされている。
 
越沼玲子
 

 

 
  
 
 
越沼 玲子(こしぬま・あきこ)
1978年茨城生まれ。草木や猫の野生をはじめ、自然や動物の“息づかいや生きる力”を写し、自然や人などさまざまな繋がりも少しずつ写しはじめる。
[主な個展] 
『Spirit in wild ~森の鼓動~』(コニカミノルタプラザ 2014)
『灯る』(ニコンサロン 2017)
『古くからある山道』(ニコンサロン 2019)
2014年コニカミノルタフォトプレミオ特別賞受賞。

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