2013年4月12日(金)~5月26日(日)

春季特別展示 入江泰吉の東大寺
(姫路市書写の里・美術工芸館)

 入江泰吉が戦後、奈良大和路の写真家として無からの出発を果たした地が、幼少期を過ごした思い出深い東大寺でした。ふと立ち寄った古本屋で亀井勝一郎の『大和古寺風物誌』と出会い、ふるさとの古寺遍歴を思い立ちます。 戦後の荒廃した中で古寺遍歴を続けていたある日、東大寺三月堂で疎開先から帰ってくる白布に包まれた仏像を目にし、また、そのときに耳にした「戦利品として仏像が持ち去られる」という噂は、入江泰吉に「カメラマンとして写真に記録しておこう」と決意させ、その後 ライフワークを決定づけるものとなりました。この展覧会では、戦後間もないころの作品から晩年にいたるまでの作品や資料など約50点を展示し、入江泰吉の写した東大寺を紹介します。